<業界の最新常識> よくわかる医療業界 (業界の最新常識)
川越 満 /布施 泰男
日本実業出版社 刊
発売日 2006-03-09
丁寧に作られているが、真実に迫ってはいない 2007-05-23
本書は医療業界を浅く広く解説している。また、丁寧に作られた本だとも思う。
大雑把に医療業界を把握するには適しているが、業界にいる人にとっては少々物足りないのではないかと思う。
ほとんどがオモテの話でウラの話にはほとんど言及されていない。
ウラの話とは何か?
一例をあげれば矛盾だらけで不自然極まりない医療行政の問題がある。
現在、医療業界を牛耳っているのは厚生労働省であることは疑いようもない事実だが、彼らについての記述はきれいごとで終始している。もう少し本音を書いても良かったのではないか?
現在厚生労働省が強引に行っている、1)院外処方の推進(年間3兆円以上の医療費増加を伴う)と2)ジェネリック医薬品の推進(医療費抑制を大義名分としている)という二つの矛盾する政策の真の理由については多少ぼかしてでも良いから書くべきではなかったか?
この二つの矛盾する政策はの本質は医療業界の二つの新興勢力、すなはち1)調剤薬局業界と2)ジェネリック医薬品業界に対するあからさまな利益誘導的な政策だということは多くの医療業界の人間が感じていることだ。
これらの矛盾した政策により厚生労働省の人達はすでにメリット(天下りなど)を受け始めているし、国民はデメリットを強いられている。
ただこの本について言えば、著者はいわゆる医療コンサルタントといわれる人達なので、このあたりの内容が限界なのかもしれないとは思う。
くわしい解説
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